技術コラム
真円度測定器を新たに導入しました!
旋盤加工は、主に円筒形状の部品を高精度に加工するために行われ、自動車部品、機械軸、ベアリングなど多くの重要部品に用いられています。これらの部品では真円度(加工された面が理想的な円形状にどれだけ近いかを示す幾何公差)の管理が非常に重要です。真円度測定によって、「部品機能の確保」「加工精度の評価と工程改善」「品質保証と規格適合」を実現できます。
①部品機能の確保
真円度の誤差が大きいと、回転軸のブレや異常振動、騒音、摩耗の原因となり、部品の性能や耐久性に悪影響を及ぼします。特に、ベアリングやシャフト、シール部品などでは、精密な真円度が求められます。
②加工精度の評価と工程改善
真円度の測定は、加工機械の性能や加工プロセスの安定性を評価する重要な指標です。工具の摩耗、工作物の取付方法、主軸の振れなどが真円度に影響を与えるため、測定結果をもとに工程の改善や補正が可能です。
③品質保証と規格適合
製品図面にはJISやISOの幾何公差に基づいた真円度の公差が指定されていることが多く、これに適合しているかを確認するための測定が必要です。真円度を適切に測定・記録することで、顧客への品質保証とトレーサビリティの確保が可能となります。
このように真円度の測定は、旋盤加工品の信頼性や品質保証を支える不可欠な工程です。
製品の性能確保だけでなく、工程改善や不良低減にもつながるため、適切な測定機と方法を選定し、確実な測定を行うことが求められます。
そこで当社では、新たに真円度測定器を導入いたしました。

実際に当社で、サンプルを使用した測定を行いました。

(測定サンプル)

(測定の様子)
測定結果は下記の通りです。

このように当社では、より品質を高めるための真円度測定を行っております。旋盤加工に関するご依頼やお悩み事に関しては、お気軽にご相談ください。
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