技術コラム
旋盤・旋削加工におけるVA・VE提案事例(図面の描き方編)
旋盤加工コストダウンセンター.comでは、旋盤加工に対応するのみならず、お客様からいただいた図面に対し、形状変更や材質変更によるVE・VE提案を行っております。当記事では、これまで実際に当社が手掛けてきたVA・VE提案の一例をご紹介します。是非ご確認ください。
VA・VEのポイント①:C面指示でバリ取り工程を削減し、コストダウン
例えば、内径を旋盤加工で削りだした際に、どうしても角部へバリが残留し、旋盤加工後にバリ取り加工が必要となります。不要な工程が増えてしまい、加工費のコストアップにつながるケースがあります。
このような場合に、内径の角部をC面へと変更することで、バリ取り作業が不要となり、工程短縮へとつながります。結果的にコストダウンを実現することが可能です。
VA・VEのポイント②:不要な面粗度の指示を削除し、コストダウン
一般的に旋盤加工品の図面では、2つ山 3つ山指示など細かな指示が記載されています。しかしながら、必要でない面にも、このような面粗度の指示がなされている場合があります。
こういった場合、不要な面粗度の指示を削除することで、研磨工程等の不要な工程を省きコスト削減を実現することができます。つまり、面粗度の指示は、本当にその部分にその表面粗さが求められるか、吟味したうえで、指示することが望ましいといえます。
VA・VEのポイント③:不要な個別公差の指示を削除し、コストダウン
旋盤加工品の図面において必要とされるものより厳しい個別公差が指定されている場合があります。こういった個別公差を指定すると、過剰品質となり、コストアップ・リードタイムの長期化を招いてしまいます。
このような場合、製品に求められる品質・精度に応じて、一般公差の指示に変更することで大幅なコストダウンにつながるケースがあります。
旋盤加工のことなら、旋盤・旋削加工コストダウンセンターにお任せください!
旋盤・旋削加工コストダウンセンターを運営する矢田製作所では、今回ご紹介しましたVE・VE提案をはじめとし、様々なご提案をお客様に行っております。
「旋盤加工品のコストダウンを考えている…」「もっと加工品の品質を向上したい…」「とにかく短納期で加工してほしい…」などなど、旋盤加工に関するお困りごとは、なんでも当社にご相談ください。