技術コラム
旋盤・旋削加工で主に使用される鉄系の材料
鉄は旋盤・旋削加工はもちろん、あらゆる加工において、もっとも重宝されている材料です。当記事では、旋盤・旋削加工で用いられる鉄の代表的な種類について詳しく解説します。
旋盤・旋削加工とは?
旋盤加工は、金属やその他の材料を回転させながら切削工具を用いて形状を整える加工方法です。特に、金属製のシャフトや円筒形の部品を製造する際に広く利用されています。この加工法は高い精度で仕上げることができるため、機械部品や自動車部品、建築材料など、さまざまな産業で重要な役割を果たしています。
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旋盤・旋削加工で主に使用される鉄系の材料
SS材(例:SS400)
SS材、特にSS400は一般構造用圧延鋼材として広く使用されています。この材料は、名前のとおり、一般的な構造物の材料として圧延で作られた鋼であり建築構造物や機械部品など、さまざまな用途に適しています。SS400は引っ張り強さが400MPaに耐えうることを保証しており、安価で汎用性が高いため、旋盤加工においても非常に重宝されています。
S-C材(例:S45C)
S-C材とは、JIS規格で定められた機械構造用炭素鋼です。 Sはスチール、Cは炭素を表しており、間の数字は炭素量を指しています。このS45Cは、優れた強度・耐久性を誇る上、加工性も比較的良好であるため、幅広い業界・用途で重宝されています。ちなみに、代表的な種類であるS45Cは0.45%の炭素を含有しており、適度な強度と加工性を兼ね備えています。
SCM材(例:SCM435)
SCM材とは、機械構造用合金鋼の1種であり「クロムモリブデン鋼」とも呼ばれます。SCM材は、鋼材の成分を示す記号で、”S”はSteel(鋼)、”C”はChromium(クロム)、”M”はMolybdenum(モリブデン)の略です。炭素鋼をベースにクロムとモリブデンを添加しているため、強靭性が高く、耐熱性も高い素材です。機械部品や自動車の部品など、信頼性が要求される用途で広く使用されています。
SUJ材(例:SUJ2)
SUJ材、特にSUJ2は高炭素クロム軸受鋼として知られています。高い硬度と耐摩耗性を持つため、ベアリングや工具などに使用されます。SUJ2は、切削加工性が非常に高く、高い精度が要求されるケースに適しているといえます。
SK材(例:SK5)
SK材、特にSK5は炭素工具鋼として利用されます。硬度と耐摩耗性に優れており、工具や刃物などに使用されます。SK5は0.5%の炭素を含み、焼入れ処理によってさらに硬度を高めることができます。
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